税務を中心に最近気になった点をできるだけわかりやすくご説明します。

久しぶりに償却資産の調査

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富士市は地方税法の規定に基づいて償却資産の実地調査を行っています。

多くの市町村においては、償却資産についての調査は人員不足などの理由で行われていないのが実態だそうです。(償却資産に係る固定資産税制度のあり方について-平成28年度諮問に対する答申- P2 http://www.nichizeiren.or.jp/wp-content/uploads/doc/nichizeiren/business/taxcouncil/toushin_H28.pdf)

近隣市町村でも数年前から富士市に見習って簡易な調査を実施しています。

最近これまでに調査の実施されていなかった関与先法人の調査に立ち会いました。償却資産(固定資産税)については、私は苦手で特に家屋と家屋以外の償却資産との判断に苦しむことが多いのです。

今回は、自己所有の工場建物の改築に際して天井吊下型の個別空調設備のいわゆるパッケージエアコン(業務用)を設置について問題となったのです。

天吊型は確かに天井にぶら下がっているだけで天井埋込型と比較すると「家屋と一体」と言う点で疑問があるという調査担当者の意見もあながち否定し難いという思いもありました。また、通常改築工事後に家屋の再評価は行なわれないので昔はエアコンなかっただろうな~という思いもありますし・・・。

前から疑問に思っていたのですが、天井埋込型のパッケージエアコンが剥き出しになっている飲食店のエアコンを見る度にこれは「家屋と一体」なのだろうか?と素朴に疑問に思っていたこともあってこの際、きちんと確認する必要があると考えました。

取り敢えず、償却資産の申告手引きをネットで確認することから始めてみました。お盆の夏休みの最後の日に宿題をやるような思いで眠さに耐えてググってみました。

kaokukubun.jpg
http://www.z-ueda.com/topix/2017/08/17/kaokukubun.xlsx

素直に読めば、自己所有の家屋の場合、ルームエアコンは償却資産でそれ以外は家屋としての固定資産税の課税対象としか読めません。しかし、福山市はなぜかルームエアコンとはいえ、天吊り型は償却資産とし、都城市も昔(今は市のホームページからはリンクが無いようですが残っているので昔としました。お気づきでしたらしっかり消しましょう。)は、パッケージエアコンも償却資産だと記載しています。
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/uploaded/life/80215_204868_misc.pdf
http://cms.city.miyakonojo.miyazaki.jp/tempimg/120914160141201209141611108f.pdf
これがなかったらここでおしまいなのですが・・・。

TAINZの判例も該当するものは見つけられませんでした。

そこで先ず京都市に電話してみました。京都市の担当の方は単純明快に天吊エアコンは家屋として評価しますということでした。メーカーにパッケージエアコンとはザックリ業務用エアコンである旨を確認しました。東京都主税局にも電話しました。家屋担当の方に個別空調設備のパッケージ機器は家屋で評価する旨を確認しました。今日、富士市の調査担当社から電話がありました。富士市に於いてもパッケージエアコンは家屋に該当し、すなわちルームエアコン以外は家屋という手引き通りで有る旨の回答がありました。

結果はその通りなのですが、そこまでに行き着く過程として根本的なこととして「平成12 年1月28日自治省税務局資産評価室長通知」を発見しました。
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家屋の評価に当たり家屋に含めて評価するものとする建築設備は、「家屋の所有者が所有する」もので、「家屋に取り付けられ、家屋と構造上一体となって」、「家屋の効用を高めるもの」であることを要するが、具体的な取扱いについては次によるものとする。

1 「家屋の所有者が所有する」とは、家屋の所有者が当該建築設備の所有権を有するものであること。

2 「家屋に取り付けられ、家屋と構造上一体となって」の判断は次によるものであること。

(1) 家屋の評価に含める建築設備は、当該家屋の特定の場所に固定されているものであること。すなわち取り外しが容易で、別の場所に自在に移動のできるものは含めないものであること。

(2) 固定されていない配線等であっても、壁仕上げ、天井仕上げ、床仕上げ等の裏側に取り付けられているものは、構造上一体となっているものとして家屋に含めるものであること。
(3) 屋外に設置された電気に配線及びガス・水道の配管並びに家屋から独立して設置された焼却炉等は家屋と構造上一体となっているものではないので含めないものであること。

(4) 給水設備の給水タンク、給湯式浴槽に給湯する給湯器、空調設備の室外機等屋外に設置されたものであっても、配管、配線等により屋内の機器と一体となって一式の建築設備としての効用を発揮しているものについては、当該一式の建築設備について判定するものとすること。
(5) 電球、蛍光管のような消耗品に属するものは含めないものであること。

3 「家屋の効用を高めるもの」の判断は次によるものであること。

「家屋の効用を高めるもの」とは、当該建築設備を備えることによって、家屋自体の利便性が高まるものをいうものである。したがって、特性の生産又は業務の用に供されるものは、家屋の評価に含めないものであること。

例えば、店舗のネオンサイン、病院における自家発電設備、工場における受変電設備、冷凍倉庫における冷凍設備、ホテルにおける厨房設備、洗濯設備等がこれに該当するものである。

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http://www.recpas.or.jp/new/jigyo/report_web/pdf/H.14/SHOKYAKU.PDF

固定とは

1 一定の位置に止まって動かないこと。また、動かないようにすること。「支柱を固定する」「ねじで固定する」(以下省略)

それにしてもルームエアコン(壁掛型)は家屋に固定されていると思うのだけれど・・・。今時エアコン無しの家屋ではねえ熱中症になりまっせ。

参考

パッケージエアコンについて~
http://www2.panasonic.biz/es/air/pac/knowledge.html

事務所用エアコン 天吊りエアコン 千葉県での工事

https://www.youtube.com/watch?v=29Q6ppjWr2o

総務省 家屋の評価http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/ichiran13/pdf/kaoku.pdf

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